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日本みどりのゆび舞台芸術賞

基金概要

演劇は、人々に感動や生きる喜びをもたらして人生を豊かにし、社会を活性化する上で大きな力にもなる素晴らしい芸術文化です。ですが、我が国では演劇界を支援する活動や仕組みが足りていません。最近では追い討ちをかけるように、新型コロナウィルスによる舞台演劇の相次ぐ公演中止という打撃もありました。そこで、劇団や公演活動を支援したい演劇を愛する人たちの熱いおもいで設立されたのが「日本みどりのゆび舞台芸術賞」です。国内で優れた演劇活動を行う劇団への表彰を通じ、劇団の知名度の向上と財政的な困難の克服を支援することを目的としています。
表彰された劇団には、それぞれ「大賞」1本(副賞 250万円)、「HOPE賞」2本(副賞 120万円)、「選考委員賞」(副賞 15万円)が贈られます。

寄附者のおもい

演劇を愛し、より多くの人と感動を共有したいとのおもいから、我が国の劇団活動の発展に貢献しようと顕彰事業を実施する基金を設立しました。基金の名称にもある「みどりのゆび」はフランス児童文学の名作『みどりのゆび』(モーリス・ドリュオン著)に由来します。この基金が美しい演劇の花を咲かせ、我が国の演劇の未来がより一層輝くようにというおもいを込めて名付けました。

寄附方法

日本みどりのゆび舞台芸術賞は寄附を募集している「テーマ基金」です。基金の趣旨にご共感いただける方は、以下の手続きでご寄附ください。 

金額 50万円以上、1万円単位
手順 ①まずお問合せフォームより、当財団へお問合せください。
②ご寄附の意志や寄附先の基金を確認のうえ、寄附申込書をお渡しします。
③申込書受理後、振込先口座情報をお渡しします。
④着金確認後、領収書をお送りします。
⑤必要に応じて基金の運用状況や支援先団体の活動の様子をご報告します。
※当財団は公益財団法人ですので、寄附は全て寄附控除の対象となります。
※「新たにテーマ基金を設立したい」という場合は、ご相談ください。 
募集要項 「日本みどりのゆび舞台芸術賞」寄附募集要項(PDF)

顕彰概要

表彰対象になるのは、演劇(伝統芸能および舞踏や音楽を中心とする演劇を除く)の劇団で、過去2年以上の活動実績があり、観劇審査期間中に日本国内で公演を予定する優れた演劇活動を行うと推薦された団体です。
顕彰にあたっては、顕彰対象劇団の推薦を公募し、推薦を受けた団体を対象に、選考委員会が選考し受賞候補者を選び、財団理事会が受賞者を決定します。選考は、基金が定める選考基準を基準として行い、毎年、次の賞で表彰します。

表彰

◎大賞(賞金250万円)1本:優れた功績があると認められた劇団
◎HOPE賞(賞金120万円)2本:劇団の活動が10年未満で、優れた功績があると認められた劇団
◎選考委員賞(賞金15万円):劇団の活動期間を問わず、独自の功績があると認められた劇団

選考の流れ

選考手順 内容
公募 優れた演劇活動を行う劇団の公募
一次選考 選考委員が二次選考へ進める劇団を決定(書類審査)
観劇審査 調査員が劇団の公演を観劇・採点など実施、観劇審査報告書を選考委員会へ提出
二次選考 選考委員が審議・選考、選考委員会報告書を作成
理事会 財団理事会が選考委員会報告書を承認、受賞者を正式決定
通知と発表 受賞者への受賞結果の通知および対外発表
授賞式 受賞者の表彰と賞金の授与

選考委員

  • 吉原 ⾼志

    選考委員長

    吉原 ⾼志

    (よしはら たかし)

    関東学院大学名誉教授
    1953年生。1979年、東京外国語大学大学院修士課程修了。専門分野はドイツ語・ドイツ文学・ドイツ児童文学・文学・ポップカルチャー。「タイニィアリス」などへの劇評、シアターコクーンのプログラムに寄稿など、演劇関係の仕事にも加わる。
    <編著書>『初版グリム童話集全4巻』、『聞いて読む初版グリム童話』、『グリム「初版」を読む 』、『モルゲン 初級ドイツ語教室』 
    <訳書>『初版グリム童話集』1~5、『そらとぶソーセージとさんびきのくま』、『空のない星』、『およげ、ぼくのコイ』、『いっしょがいちばん』 

  • 今村 麻子

    今村 麻子

    (いまむら あさこ)

    演劇ジャーナリスト、編集者
    東京都出身。中央大学卒業。早川書房にて演劇専門誌『悲劇喜劇』編集長として劇作家や演出家、演劇作品などの特集を企画編集、戯曲の刊行に携わった後に退社。国内外の演劇公演の取材を続け、定期的に朝日新聞の舞台評を執筆。新国立劇場などの演劇公演のプログラム編集に携わる。株式会社ジンジャーキャット代表取締役。玉川大学芸術学部、学習院大学非常勤講師。

  • 宇梶 剛⼠

    宇梶 剛⼠

    (うかじ たかし)

    俳優・劇作家・演出家
    俳優として舞台、映画、ドラマ等に出演。 1991年より打打芝居公演「手紙」から、2019年「永遠ノ矢=トワノアイ」まで31作で作、演出、出演を務める。

  • ⽊内 宏昌

    ⽊内 宏昌

    (きうち ひろまさ)

    演出家・脚本家・戯曲翻訳家
    東京都出身。主な演出作品に、マヤコフスキー作『ミステリヤ・ブッフ』、ハイナミュラー作『カルテット』、手塚治虫原作『人間ども集まれ!』、ユージーン・オニール作『月は夜をゆく子のために』など。 翻訳者としてBunkamuraシアターコクーンにおけるDISCOVER WORLD THEATREシリーズ『罪と罰』、『夜への長い旅路』、『オイディプス』、『アンナ・カレーニナ』など。 第7回小田島雄志翻訳戯曲賞(個人)、第15回小田島雄志翻訳戯曲賞(作品賞)受賞。 脚本家として、栗山民也演出作品『イリアス』、『炎立つ』、『アドルフに告ぐ』、『OP.110/ベートーヴェン不滅の恋人への手紙』など。 一般社団法人トランスレーション・マターズ代表理事。

  • 久保井 研

    久保井 研

    (くぼい けん)

    俳優、演出家
    1962年生まれ、福岡県出身。89年に劇団唐組入団。90年「透明人間」で演出助手を務め、97年の再演では初めて演出を担当。2012年より座長代行として唐組全作品の演出を務め、俳優として主演も務める劇団の顔である。外部演出では「少女仮面」(10年)、「受付」(21年、作・別役実)などがある。また庭劇団ペニノやサンプルなど他劇団への出演、「夜空はいつも最高密度の青色だ」(17年:監督・石井裕也)の映画出演など、演出家、俳優として幅広く活躍している。

  • 内藤 裕敬

    内藤 裕敬

    (ないとう ひろのり)

    南河内万歳一座・代表、大阪芸術大学舞台芸術学科教授
    1959年栃木県旧矢板市(現さくら市)生まれ。大阪芸術大学で、劇作家、演出家の秋浜悟史氏に師事。2年時に南河内万歳一座を旗上げ。第2回公演以降、全ての作品で作・演出を担当。今年で43年目となる。
    <著書>『内藤裕敬戯曲集「劇風録其之壱」』、『青木さん家の奥さん』
    <受賞> 南河内万歳一座『唇に聴いてみる』(1987年、第2回テアトロ・イン・キャビン戯曲賞)、(1988年、大阪市・咲くやこの花賞(戯曲))、南河内万歳一座『夏休み』(1997年、第3回OMS戯曲賞「大賞」)、第4回OMSプロデュース『ここからは遠い国』(2000年、第7回読売演劇大賞・優秀演出家賞、兵庫県立ピッコロ劇団「モスラを待って」演出(2007年、文化庁芸術祭・優秀賞)、南河内万歳一座「ラブレター」作・演出・出演(2010年、文化庁芸術祭・優秀賞)

  • 三島 有紀子

    三島 有紀子

    (みしま ゆきこ)

    映画監督
    18歳からインディーズ映画を撮り始め、大学卒業後NHKに入局し「NHKスペシャル」「ETV特集」など人間ドキュメンタリーを企画・制作。03年に劇映画を撮るために独立。『幼な子われらに生まれ』(17)では第41回モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞、第42回報知映画賞では監督賞を受賞など国内外で多数受賞。2022年、イタリア三都市で「三島有紀子の世界」開催。今年2024年長編映画10本目としてオリジナル脚本『一月の声に歓びを刻め』をインディペンデントで製作・公開。第9回シアトル映画祭でベスト監督賞受賞。
    ✳︎主な映画監督作品 『しあわせのパン』(12)『繕い裁つ人』(15)『少女』(16)『幼な子われらに生まれ』(17)『ビブリア古書堂の事件手帖』(18)『Red』(20) 短編『よろこびのうたOde to Joy』(21)短編『インペリアル大阪堂島出入橋』(22)『一月の声に歓びを刻め』(24) 他
    ✳︎小説 「しあわせのパン」ポプラ社 /「ぶどうのなみだ」パルコ出版
    ✳︎舞台「遮断記/東電OL事件外伝」作・演出・制作 、「スパイス・イン・ザ・バスケット」(パルコ劇場「LOVE30」)作、「カラマツのように君を愛す」(TBS「もうラブソングは歌えない」稲垣吾郎/門脇麦)作・演出

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