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2026.06.30
選考結果
2026年6月30日、公益財団法人日本フィランソロピック財団(所在地:東京都港区、代表理事:岸本和久)は、第3回「日本みどりのゆび舞台芸術賞」の受賞劇団を発表しました。
◎ 大賞(副賞 250万円) 劇団の活動が10年以上で、優れた功績があると認められた劇団
〇 本年度、該当なし
◎ HOPE賞(副賞 120万円)劇団の活動が10年未満で、優れた功績があると認められた劇団
〇 いいへんじ https://iihenji.com/
早稲田大学出身の演劇団体。2016年結成、2017年旗揚げ。構成員は、中島梓織、飯尾朋花、小澤南穂子。これまでの主な上演に、『つまり』(下北ウェーブ2018選出)、『薬をもらいにいく薬(序章)』(芸劇eyes番外編 vol.3『もしもし、こちら弱いい派 ─かそけき声を聴くために─』参加作品)、二本立て公演 『器』/『薬をもらいにいく薬』(2022年こまばアゴラ劇場主催プログラム)、佐藤佐吉演劇祭2024参加作品『友達じゃない』、MITAKA "Next" selection 26th 『われわれなりのロマンティック』など。
答えを出すことよりも、わたしとあなたの間にある応えを大切に、ともに考える「機会」としての演劇作品の上演を目指しています。
〇「老いと演劇」 OiBokkeShi https://oibokkeshi.net/
俳優で介護福祉士の菅原直樹を中心に、2014年に岡山県和気町にて設立。2016年より活動拠点を岡山県奈義町に移す。
「老人介護の現場に演劇の知恵を、演劇の現場に老人介護の深みを」という理念のもと、高齢者や介護者とともに演劇作品を創作するほか、認知症ケアに演劇的手法を取り入れたワークショップを全国各地で展開。
超高齢社会の課題を「演劇」というユニークな切り口でアプローチするその活動は、演劇、介護の枠を超え、近年多方面から注目を集めている。
〇 ゆうめい https://www.yu-mei.com/
舞台・映像・美術・文章を発表する団体。2015年に設立。東京を拠点に活動。個々人の原体験を掘り下げ、体験ルポ・アニメ・ドラマ等での労働経験を積んだ結果、反動的にも生まれた戯曲と美術、現在と劇を往復するアートディレクション・空間演出が特徴。
2024年に『ハートランド』で第 68 回岸田國士戯曲賞を受賞。
2025年に『養生』で第 32回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞、全国ツアー公演を実施。
ゆうめいの由来は「夕と明」「幽明」生命の暗くなることから明るくなるまでのこと、「幽冥」死後どうなってしまうのかということ。
◎ 選考委員賞(副賞 15万円)劇団の活動期間を問わず、独自の功績があると認められた劇団
※選考委員から最大7本の授賞となります。
〇 MONO https://c-mono.com/ ※選考委員2名からダブル授賞
1989 年、立命館大学の学生劇団OB により「B 級プラクティス」として結成。1990 年以降の全作品の作・演出を代表の土田英生が務める。1991 年に「MONO」に改名。人の抱える屈託や人間関係を会話劇としてユーモラスに描くことで評価を得ている。特別企画vol.4『チェーホフを待ちながら』で第64 回文化庁芸術祭賞優秀賞受賞。第43 回公演『裸に勾玉』で平成28 年度大阪文化祭賞優秀賞受賞。第49 回公演『悪いのは私じゃない』で第1 回関西えんげき大賞最優秀作品賞を受賞。
〇 劇団印象-indian elephant- https://inzou.com/
"印象"と書いて"いんぞう"と読む、劇団印象-indian elephant-は、劇作家・演出家の鈴木アツトを中心に2003年に設立。2020年より、『国家と芸術家シリーズ』と題し、『エーリヒ・ケストナー』、『藤田嗣治』、『ジョージ・オーウェル』、『カレル・チャペック』を取り上げ、ナショナリズムと芸術家の関係を描いた評伝劇の四部作を上演。主な代表作は『グローバル・ベイビー・ファクトリー』(2014年)、『犬と独裁者』(北海道戯曲賞優秀賞受賞、2023年)、『女性映画監督第一号』(2025年)。海外での上演・共同創作も多数。
〇 劇団温泉ドラゴン https://www.onsendragon.com/
2010年結成。阪本篤、筑波竜一、いわいのふ健、シライケイタ、原田ゆうの5名からなる劇団。作風の異なる2人の劇作家を擁し、「生と死」「愛」「国家」といった普遍的テーマに骨太な筆致で向き合うオリジナル作品を定期的に上演する。確かな演技力に支えられた群像劇を持ち味とする。立ち上げ当初から韓国との国際共同創作にも積極的に取り組み、2026年6月から7月にかけて、温泉ドラゴン×劇団58ROUTE『長生炭鉱――生きたかった』を東京・ソウルで上演した。
〇 幻灯劇場 https://gentou-gekijou.themedia.jp/
2013 年設立。劇作家や映像作家、俳優、ダンサー、写真家など多様な作家が集まり演劇をつくる集団。
旗揚げ公演『ミルユメコリオ』でせんだい短編戯曲賞を最年少受賞。文化庁文化交流事業として『56db』を製作、二ヶ国五都市で上演。韓国紙にて「沈黙のサーカス」と評され高い評価を得るなど、国内外で挑戦的な作品を発表し続けている。
2019 年から2021 年にかけて、京都府立文化芸術会館と協働し、『盲年』『0 番地』『鬱憤』の三作品を製作・上演。
近年は、ABC テレビの番組「THE GRATEST SHOW-NEN」にて A ぇ! group とコラボし音楽劇『鬱憤』を上演したり、オーケストラの演奏会「センチュリー豊中名曲シリーズ」に小説を書き下ろし朗読・パフォーマンスを行ったりするなど、ジャンルを越境しながら多分野のアーティストと作品をつくっている。
2023 年9 月にはフェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)初の主催演劇公演として、音楽劇『鬱憤』を2024 年2 月には豊中市立文化芸術センターの主催事業として日本センチュリー交響楽団とコラボした『Play is Pray』を上演。2024 年9 月の THEATRE E9 KYOTO と12 月の浅草九劇にて『フィストダイバー』を上演。2025 年には、U35 創造支援プログラム "KIPPU" に採択されロームシアター京都で新作「Waltz for Daddy」を上演、同作はツアー公演として恵比寿・エコー劇場でも上演された。
〇 Project Nyx http://www.project-nyx.com
Project Nyx(プロジェクト・ニクス)は、宇野亞喜良の美術・衣装、金守珍の演出を基盤に、新宿梁山泊の水嶋カンナが2006年に立ち上げ。不朽の名作から知られざる傑作まで、忘却の彼方に漂うイメージに息を吹き込み、現代のパフォーマンスとして蘇らせる実験演劇ユニット。 さまざまなジャンルのアーティストが出逢うことにより、演劇という枠を超え、音楽、舞踊、人形、アート、映像が融合した新たなエンターテインメントの創造を志す。 旗揚げより、妖しく華麗でアヴァンギャルドなヴィジュアルの、 "エンターテインメント美女劇"を掲げ、女性の美しさ、強さを表現し続けている。近年では"女歌舞伎"に挑戦し、性差を乗り越え、様々な既存意識を突破する、ボーダーレスな作風を生み出している。
2022年上演の寺山修司作『青ひげ公の城』において、演出の金守珍が紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞し、2025年にはニューヨークの「Under the Radar Festival」に招聘され、同作を上演、高い評価を得た。
2027年度には、寺山修司作『伯爵令嬢小鷹狩掬子の七つの大罪』にて、フランス、イギリスでの上演実現を目指し、準備を進めている。今後も、日本のアンダーグラウンド演劇を国際的に発信し、舞台芸術の新たな可能性を切り拓いていく。
〇 métro https://sarara.asia/metro
月船さららが主宰する演劇ユニット。全作品の作・演出は天願大介。
2008年に旗揚げ以来、谷崎、乱歩、鏡花、安吾、太宰、賢治など近代文学の名作の舞台化、地震、原発事故、戦争を背景にした毒の強い社会派喜劇など15本の作品を発表してきた。
その過程で、ただの脚色から「文学の芸能化」と名づけた手法へと進化し、近年は詩や哲学までその領域を広げている。
演劇は、人々に感動や生きる喜びをもたらして人生を豊かにし、社会を活性化する上で大きな力にもなる素晴らしい芸術文化ですが、我が国では演劇界を支援する活動や仕組みが足りていません。追い討ちをかけるように、新型コロナウィルスによる舞台演劇の相次ぐ公演中止という打撃もありました。そこで、劇団や公演活動を支援したい演劇を愛する人たちの熱いおもいで設立されたのが「日本みどりのゆび舞台芸術賞」です。国内で優れた演劇活動を行う劇団への表彰を通じ、劇団の知名度の向上と財政的な困難の克服を支援することを目的としています。
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