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ラテンアメリカ地域の音楽文化は、先住民、スペイン人・イタリア人をはじめとするヨーロッパ系の移民、連れてこられたアフリカの人々、日本・中国をはじめとするアジア系移民たちによって、地域ごとに異なる世界的にも稀なハイブリッド性を持つ音楽文化として育まれてきました。日本とラテンアメリカ地域は地球の裏側に位置しながらも、文化的に親しみがある歴史的関係がありますが、現在の音楽文化交流は決して活発とは言えません。
「ラテンアメリカ音楽文化交流基金」は、ラテンアメリカ地域の音楽文化を日本に紹介する公演活動や交流活動を助成します。日本に住むより多くの人々が、多様な民族的・文化的背景を持つラテンアメリカ音楽に触れる機会を通じて、相互理解と創造的な交流が促進されることを期待しています。

日本人は戦前からアルゼンチンタンゴやキューバのルンバにダンスやレコードを通じてラテンアメリカ音楽に親しんできました。戦後はマンボ、チャチャチャ、カリプソなどのブームが訪れ、さらにサンバ、ボサノバなどのブラジル音楽、サルサ、レゲエなどのカリブ海音楽、フォルクローレへと広がりました。今はインターネットの普及で情報が瞬時に届くようになりましたが、残念ながら、ラテンアメリカとの交流については物理的な距離が妨げになっていることは否めません。伝統を深く知る巨匠たちが年々世を去りつつあり、私は文化交流を通じて音楽文化が記録と記憶に残ることが、現地のラテンアメリカ音楽にとっても、日本人の海外文化の受容にとっても重要なものになりうると確信しています。
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